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【相続・遺言コラム】遺言のすすめ④

2024-07-27
カテゴリ:相続・遺言
遺言執行者を定めよう!
様々な思いを込めて作成した遺言書。
そうであるからこそ、遺言書がきちんと実現されるようにしなければなりません。
今回は、遺言書をきちんと実現する方法について説明します。

まずもって大切なことは、遺言書の存在がわかるようにしておくことです。
たまに、遺言書の存在を誰にも伝えず、発見されにくいところに保管される方がいらっしゃいます。当然ですが、誰にも発見されなければ、遺言書を実現することができません。
そのため、信頼できる人、例えば家族には、遺言書が存在することを、きちんと伝えておく必要があります。

次に大切なことは、遺言書の内容をきちんと実現するための制度を活用することです。
遺言書は死後に効力が発生します。遺言者自身は、遺言がきちんと実現されたことを見届けることができません。
そこで、登場するのが「遺言執行者」です。遺言執行者とは、その名のとおり、遺言を「執行」する職務を負う者です。民法は、遺言執行者のみが遺言の内容を実現できるものとしています。法律により強い権限が与えられており、相続人であっても、相続財産の処分に関与することができません。遺言執行に支障のある行為は無効となります。
そのため、

遺言執行者は、遺言書に書かれたことを実現するため、遺言の内容をきちんと解釈して、不動産登記や預金の解約、実現する行う責任があります。遺言を執行する方法等も、法律で定められた手順に沿ったものでなくてはなりません。そのため、法律の知識や実務上の経験が必要不可欠です。
せっかく遺言書を作成するのであれば、遺言の内容がきちんと実現されるよう、信頼のおける弁護士を遺言執行者として指定しましょう。
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