【借金コラム】債務整理の基礎②
2024-05-15
カテゴリ:借金
「破産」手続きとは?
「破産」手続きとは、裁判所を利用する債務整理のやり方です。具体的には、借金の返済をする必要がない状態にする手続きを言います。
例えば、病気などにより失職して月々の返済ができなくなった場合、生活費などによる借り入れがあまりにも大きくなってしまい、分割払いの交渉をしても返済が難しいことがあります。そのように任意整理が困難な場合には、破産手続きを利用して借金の返済をしなくて済むようにし、生活の再建を図ります。
もちろん、債権者(お金を貸している人)からしてみれば、債務者(お金を借りている人)から返済が受けられないことに対して大きな不満を感じることになります。破産手続きにおいて、債権者が意見を述べる場は用意されてはいるものの、法律で定められた悪質な事情でもない限り、裁判所は、借金の返済をしなくてよいとの裁判(これを「免責決定」と言います)を行います。
このように、破産手続きは、債権者の意向に反しても、債務者の生活を再建するために、借金の支払いをしなくてよいとの裁判を行う重大な手続きです。そのため、厳格な要件や手続きが法律に定められています。これに違反すると、破産手続きを進めても、借金の支払いが免責されないことがあります。
破産手続きを行う場合には、きちんと弁護士の指示に従い、迅速に対応することが大切です。